2005年03月04日

●最近心が暗い理由その2

3月になってもまだまだ真冬日の気温が続いています。
それでも春が遠くないしるしに、南寄りだった日の沈む場所がどんどん真西に近づいています。
春分の日には真西に、それ以降は北寄りに移動していって、昼の長さが徐々に長くなっていきます。

さて、この先どう書こうかいろいろ考えていた暗い理由ですが、ま、ぼちぼちと続きを書いてみようかと思います。

心が暗い理由その2 年老いてきた親と一人っ子夫婦


私が生まれたとき親は30代半ばだったので、両親は70代半ばになった。同じ一人っ子の父ちゃんの母親は、20代で父ちゃんを産んでいるのでまだ60代だ。そういうわけで直面しているのは私の両親の方だ。

両親はまだなんとか自立して札幌郊外の持ち家で暮らしている。2人とも大きな病気はしないものの、母親の腰の具合が長いこと悪く、今後も腰痛とは一生つきあっていかなければならない。なんとか家事はやれるものの歩いて買い物には行けず(実家は車がない)、腰が曲がっているので洗濯物などを干すのも父親の助けがないと出来ない状態だ。そういう暮らしが、北登が生まれてまもなくだから10年くらい続いている。

去年秋、父が体調を崩し、病院で検査したら胆嚢炎であることがわかった。
父は昔から気が弱い。何か困難が立ちはだかると、深く深く深~~~~く暗く沈み込んでしまうタイプだ。このときも体調の悪さとたくさんの検査、医者からの病状の説明もないことで、ますます落ち込み、悪い方に何でも考え、絶望のため息を大きくつきながら、「ああ・・・。自分はもうきっと長いことないんだろう。母を頼む。」なんてことを言っていた。もちろんこちらも心配ではあったが、意識して悪く考えないようにしていた。結局退院前に医者からされた病状は、胆石の手前で胆嚢に泥がたまっている状態、切る必要もありませんとのこと。回復したし、なんの心配もいらない、と、きっぱり。やれやれである。

そんなこんなで無事退院してきたのであるが、しばらくして原因不明の下痢が続くようになった。かかりつけの病院でいろいろ検査してもらうも原因がわからず、その原因がわからないということに多大な恐怖を感じた父は半ノイローゼ、この2月、秋に入院した病院に自分から再入院してしまった。で、病院から渡される書類の中に前回に入院したときの検査結果などから推測される病名がいくつか書かれており、その中に「膵臓腫瘍」なんてのが書いてあったから さあ大変。そこのところを医者に問いただすと、膵臓にポツンと何か写っていると言う。それは放っておくと癌なんかになるのか?と聞くと、うん、なるねと答えたのだそうだ。

おい!医者~~っ!
淡々と悪いところを治すだけが医者か?病院か?患者の不安ってもんは考えないのか?ビビっている年寄りにいきなりそれはないだろうよ!

案の定、また父は恐怖と絶望のどん底に陥った。毎日のように病室から電話がかかってきて、その言うことが日増しに暗くなっていく。父ちゃんがネットで「胆嚢炎から来る膵液のつまりがあって、その場合消化不良による下痢が起こる可能性もあり得る」というような内容の記述を見つけたので、少しでも安心させようと伝えてみたものの、「そういう簡単なものじゃないから、医者ははっきり癌になると言ったんだろう」と素直に聞くことが出来ない。「何もかも嫌になった」「なんのために今まで生きてきたのかわからない」とか言い出すし、うつ全開である。
前回同様、その後何も伝えられないまま検査だけが続き、ついに半べそ状態で「尿が全く出なくなった」と電話がかかってきた。ちゃんと看護師さんに言えばいいのに、何もかも嫌になっているのでナースコールをする気も起きないらしい。
が、その日、しばらくしてまた父から電話がかかってきた。医者が来て簡単に病状の説明をされたらしい。
尿は薬の副作用。やめればたちまち改善するとのこと。それと気になる病状は全く悪いところがなく、下痢も父ちゃんの言ったことと同じ原因、または高齢になると体調の加減で下痢になるのはよくあることだと。膵臓に写っていたものは秋から何も変化がないので進行性のものではないとのこと。つまり、「なぁ~~~んも心配することないよ、どっこも悪くないから!」が結論であった。
父の声はさっきとは別人のように明るかった。
はぁ。(--;) まあ、何よりである。やれやれやれやれ。

父の気持ちもまあわかる。身内、友人、同世代がどんどん病気になって死んでいく。75を過ぎれば誰だって、具合が悪くなればお迎えが来たかと思うだろう。誰だっていつだって病気で苦しむのは耐え難いし死ぬのは怖い。
入院した病院は消化器科のすごく大きな病院で、医者も看護士も相当数を抱えている。もう少し患者のメンタルな部分も大事にしてもいいもんだと思うけど、病院っていうのは大多数はこんなモンなのかなあ。これじゃあ病気になったらたまらないね。

それにしても思う。親は本当に年を食った。
母親はこういうときはとても気丈で気持ちがしっかりしている。そういうところは昔と変わらず頼もしいが、かなり頑固で偏屈になった。父は逆に仏のように優しくなったが、弱気にますます拍車がかかった。ここ数年体の調子も崩しがちだ。弱気になったときの両親は冷静に物事を判断できない。そろそろ、気持ち的に自立できない段階に来ているじゃないだろうか。
両親は、自分たち私たちお互いのために同居は望まないと言っている。ダンナの親のこともあるので望むことは最初から考えていないし、いきなり要介護の状態で同居しても上手くいかないことは経験的に知っている。具体的に何か少しは考えているようだが、まだそういう話は親子ではしていない。
親のことを心配しつつ、私もそういってくれる親に甘えたい気持ちがある。今の暮らしに突然の同居はやはりつらい。でもそれならそれで、じっくり話して決めなくてはならないことが山ほどある。
必要に迫られて冷静でいられなくなってから決めるのでは、互いに納得した方法を選ぶことができないだろう。体調もよくちゃんと話し合えるときに話しておかなければと思う。だけど長年愛した家をたたむとか寂しい話題なることは必至、こちらからはなかなか切り出せない。

前回、北登のことについて心が暗い理由を書いたが、両親のこととそのことは少し絡んでくる。
太陽では北海道全区が高校の受験区となり、通うのが難しい場所への進学が決まると、たいていは下宿などして家から離れることになる。でもうちの場合、工夫すれば北登1人を送り出さない方法はある。父ちゃんも同じ地区に転勤するのだ。
職場では公宅があるので、最低父子は一緒に暮らせる。太陽の家をウィークエンドハウスにして一家転住も大いにあり得る。このことは、もうずいぶん前から考えていた。しかし、その時期が近づけば近づくほど、場所選びが問題になってきた。
すでに希望の場所は具体的に頭の中にあるのだが、ここからも実家からもさらに遠い場所だ。魅力的な場所なのだが、親のことを考えると実家のある札幌圏を選ぶべきなのかと迷っている。親がこれから先も、無理をしてでも自立の生活を選んだ場合、駆けつけなければ行けない状況は確実に増えるだろう。一人っ子の宿命だ。都合が悪いから行けないはあり得ない。代わりに駆けつけてくれる兄弟姉妹は私にはいない。

親の考えもあるので、これから先どうなるのか話してみないことには何もわからない。だけど、これまでのような、なにも心配なく自然いっぱいの中で3人で暮らしを楽しんできた日々は確実に終わる。それだけは確かだ。
子供の頃はお年玉やお小遣いを独り占めに出来る一人っ子は最高だと思っていたんだけど(^_^;、こうなってみるとやっぱり重い。先を考えると暗くなる。

そしてこの件が終わると、次は父ちゃんの母親の番だ。父ちゃんも一人っ子である。
仙台の母はすでに「北海道に行って息子の世話になるっちゃ~~」と声高らかに宣言している。

息子は仕事です。世話をするのは私です。お義母さん。┐(´~`;)┌

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コメント

お久しぶりです(*^o^*)
ホントに悩みはいろいろと尽きないですね。
子供の成長は幾つであっても親がついて行くのに精一杯だと私も実感しています。
それと最近ウチでもお互いの両親の心配ごとも増えてきました。
私の父が膝を悪くして手術をし、もう正座はできなくなったとのこと・・・。
親が年をとっていく事を実感しました。
その矢先に主人の母が腕に怪我をして動脈を切ってしまい、入院しているとの知らせが・・・、幸いにもその時知人が一緒だったから良かったものの、母は一人暮らしなので、もし一人で怪我をしていたら多分死んで
いただろうという状況だったらしいのです。
主人の父も一人暮らし・・・そして主人はひとりっ子。
今回はこの程度ですんだので故郷には帰らなかったけど、Miyukiさんの言う通り、駆け付けなければいけない日はいつか来ます。
でも、そんな有事があってからでは本当の親孝行は出来ないんだナと思っています。
元気なうちに孫とも楽しく遊ばせてあげたいし・・・。
故郷を離れて北海道でこのまま暮らせるのか?
先の事を考えても仕方ない事もあるけど(相手もあることだしね)、でも、覚悟しておかなければいけない事もある。
いろいろ考えてしまって私も暗〜〜いよ( ̄▽ ̄;A
でも、一所懸命&真面目に生きていれば、子育ても家族のこともそんなに困った事にはならないような気もする。
というか、思いたい!(^-^;

Posted by coco at 2005年03月05日 18:09

cocoさん、お久しぶりです~。

わかる~、同じだね~。
暗く過ごしていても明るく過ごしていても来る日は来るんだから、今から暗いのは損だと思うんだけど、なんかねぇ~。
自分たちのことでもけっこういっぱいいっぱいなのに親のことまでちゃんと出来るんだろうか…と、どうしても考えてしまいます。
でも、cocoさんの言うとおり普段からしっかりと暮らしていれば、そういうときになってもちゃんと対処できるものなのかも。
でも前々から考えておくことだけはやっぱり必要だよね。(゜ペ)ウーン

seijuさんのお母さん、大変だったんだ!!!人がいてくれて本当によかった!
生死に関わることがあると、ホントに心配でやりきれない気持ちになるでしょう。

seijuさんも一人っ子なんですね。一人っ子って時には泥沼化する親戚づきあいなどがなくて本当に気楽でいいんだけど、こういうときは自分一人に全部重荷がのしかかってくるんだよねぇ。
北登にも同じ思いをさせてしまうなあ。

Posted by Miyuki at 2005年03月06日 08:19
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